クラビットの服用方法

性器クラミジアの治療に処方されることが多いクラビットの服用方法はそれほど難しいものではありません。服用する場合、基本は500mg錠剤1日1回を水やぬるま湯で飲み、それを1週間ほど飲み続けるだけです。軽度の症状であればこれだけで完治することが多いです。

クラビットには前述の500mg錠剤の他に、250mg錠剤とクラビット細粒10%があります。これらは量が少ないため菌に対しての効果が弱くなってしまいます。これらを飲む場合には、1日2~3回に分けて飲むことになります。

もちろん2錠一度に飲んでも構いませんが、それなら500mgを最初から飲んだ方が良いでしょう。こういった量が少ないタイプは主に肝臓が弱い方胃腸が弱い方に処方されることが多いです。

ただ、クラビットのようなニューキノロン類は耐性がつきやすいので、複数回に分けて飲むよりも一度に飲んだ方がクラミジアへの攻撃力が高いと言われています。そのため、特に副作用が気にならない方は500mg錠剤を飲んだ方がより効果が期待できるでしょう。

クラビットの服用で気をつけないといけないのは、効果が出た(クラミジアの諸症状がおさまった)からといって、医師に相談せずに勝手に飲むのを止めてしまうことです。確かに多少なりとも副作用はありますし、肝臓や胃腸が弱い方はできれば飲まない方が良いかなと思うでしょう。

たいてい、軽度であれば、飲み始めてから3日ほどで症状が緩和されることが多いようです。それはまさに薬による効果で、菌が減少したからでしょう。ですが、完全になくならなければ、また増殖しますから完全に菌が死滅するまで飲み続けないといけません。

たいていは病院で5~7日分処方されますから、処方された分は必ず飲み続けるようにしましょう。もし副作用が強く出てしまっている場合でも、必ず医師の指示に従うようにしましょう。

また、クラビットはどんな人でも服用できるわけではありません。基本的に妊婦もしくは妊娠している可能性のある女性、子供は不可となっています。産婦人科を受診している方はいいですが、クラミジア治療でそれ以外の医療機関に行く場合には、妊婦であること、妊娠の可能性がゼロではない、という方はしっかりその旨を伝えるようにしましょう。

それ以外にも心疾患のある方、腎機能障害のある方、てんかんなどの前歴がある方なども服用には十分な注意が必要です。まずはかかりつけ医に相談をしてクラミジア治療を行いましょう。

また、持病がなくてもロキソニン等の鎮痛剤や一部の胃腸薬(マグネシウムやアルミニウムが含まれているもの)との併用はクラビットの効果が悪くなる事もあるので、それらの薬を飲んでいる方は、医療機関を受診した際に確認してみましょう。