ジスロマックの副作用

クラミジアや淋病などの性病に効果のある治療薬がジスロマックです。ジスロマックの特徴としては、クラミジアなら1錠、淋病なら2錠(どちらも1000m錠剤の場合)飲むだけで治療できるという点にあります。

飲むのも面倒ではありませんし、飲み忘れもありません。胃腸が弱い方は500mg錠剤を数日に分けて飲むこともできますが、それでも数回飲むだけです。

このように性病治療にとても便利なジスロマックですが、薬である以上やはり副作用があるのは避けられません。とはいえ、ジスロマックは深刻な副作用が起こるリスクも少ない治療薬です。前述のように飲むのが楽といったメリットの他にも副作用が少ない抗生剤という点も特徴です。

ジスロマックで起こる一般的な副作用としては、下痢や吐き気、胃腸のむかつきなどです。ただ、これらの副作用は抗生剤であればどの薬でも起こる可能性のあることであり、ジスロマックに限ったことではありません。それどころか、むしろ他の抗生剤よりも発生しにくい、発生しても深刻な状態になりにくいと言われています。

少ない副作用の中で最も発生頻度が多いと言われているのが下痢です。下痢といっても腹痛を伴わない軽度のものから、長時間腹痛と下痢で悩まされる重度のケースもあります。症状には個人差はありますが、その発生頻度はわずか3.3%程度です。

一番発生しやすい下痢でさえ3.3%ですから、たいていの人は下痢の副作用ですら起こらないと思ってもいいでしょう。また発生しても軽度であればそれほど日常生活にそれほど支障はありません。下痢が酷い場合は、病院で整腸剤を処方してもらえるので、症状を緩和することもできます。

ただ、稀に酷い副作用が起こる可能性はあります。例えば、皮膚に発疹や水ぶくれ、目の充血や喉のかゆみや痛みなどの皮膚粘膜障害、不整脈、急性腎不全、肝機能障害、血液成分異常からくる皮下出血や鼻血が出ることもあります。

また、アナフィラキシーショックを引き起こす人もいます。こういった症状が表れたら、ジスロマックの服用を止め(複数回に分けて飲んでいる方)、すぐに医師に相談してみましょう。ほとんど起こらないものですが、体調や体質によっては起こる可能性はありますので服用後は体調の変化に注意しましょう。

また、ジスロマックに限ったことではありませんが、持病がある方、薬を毎日服用しているという方は特に注意が必要です。併用することで副作用が強く出てしまったり、それぞれの薬の効果が消えてしまう恐れがあります。

ですので、クラミジアや淋病の治療をする場合には、主治医にその旨を伝え相談するとともに、性病の診察の際にも医師に普段飲んでいる薬、持病を必ず伝えましょう。