子宮頸管炎にも効くジスロマック

おりものや下腹部の痛みを感じた場合、子宮頸管炎を起こしている可能性があります。子宮頸管炎とは、細菌などにより子宮頸管内の粘膜が炎症を起こしてしまっている状態です。

ただ、子宮頸管炎を起こしていても、症状が出ない、気がつかないケースがあります。細菌に感染していることが多く、そのまま放置していて自然治癒する可能性は低いです。

知らずに放置していると炎症が広がって、子宮内膜炎、腹膜炎、骨盤腹膜炎、尿道炎などを引き起こしてしまう可能性もあります。

子宮頸管炎という病気はあまり聞きなれないため、自分には無関係だろうと思う方も少なくありません。

ですが、女性の半数以上がかかったことがあるといわれており、出産した経験がある方だと60%以上の方が発症した事があるとされています。子宮頸管炎は症状が分かりにくいこともあり、実際はもっと感染者は多いとも言われています。

子宮頸管炎の治療にはジスロマックを用いることが多いです。細菌の感染により炎症を起こすのですが、その大部分はクラミジアの感染によるものです。その他には淋病等の性病、もともと膣内にある大腸菌やブドウ球菌などでも発症することがありますが、クラミジアである可能性が高いです。子宮頸管がクラミジアに感染すると1~3週間で子宮頸管炎を引き起こします。

ジスロマックの有効成分であるアジスロマイシンはクラミジア治療に高い効果があり、その治癒率は約90%にも上ります。しかも、基本的には1000mg錠剤1錠を飲むだけ(場合によっては500mg錠剤を2錠もしくは500mg錠剤を1日1回3日間飲むこともあり)ですから、飲むのも楽です。

性器クラミジアは女性の場合は特に症状がわかりにくいため、感染に気がつかない方が多く、妊婦検診で発覚することが多いです。ただ、子宮頸管炎を引き起こし、さらに炎症が広がっていると不妊症になることも多いです。

本来、妊婦検診で発覚することが多いクラミジアですが、子宮頸管炎により妊娠もしづらくなっていることもあり、ますます発見が遅れてしまうことがあります。

子宮頸管炎の治療にはジスロマック以外の抗生剤も用いられることがありますが、他の治療薬は副作用が強く出てしまう事があり、妊婦は服用できないものもあります。ですので、妊婦はもちろんですが、妊娠の可能性がある場合にはジスロマックを処方されることでしょう。

ただ、ジスロマックでも副作用が出てしまう恐れがあり、特に妊婦は抵抗力が弱まっているために、強く出てしまう恐れがありますので服用には注意しましょう。

また妊婦がクラミジアに感染したままだと、出産の際に子供に感染してしまう可能性があります。ですので、生まれてくる子供のためにもしっかりと治療しましょう。